業種によって離職率は大きく変わる

世の中には様々な仕事があって、離職率というのはそれぞれ違った数字になるものです。一般的な傾向としては、短期的に成果が求められる仕事は離職率が高くなります。逆に、長期的に技能を磨いて行くタイプの仕事は、定着率が高くなる傾向が強いです。
昔ながらの「職人」と呼ばれるタイプの人たちは、そもそも一人前になるまでに数年の努力が必要になります。ですから、最初は逃げ出してしまう人もいるのですが、一定期間が経過すれば辞めていく人の数は落ち着きます。そして、その後一人前になった暁には、ほとんど仕事を辞める人が出てきません。数年間も下積みをしたおかげで、その仕事に愛着も湧きますし、転職をする時期も過ぎていることが多いからでしょう。
逆に即戦力で活躍ができるサービス業は、定着率が低くなっているというデータがあります。具体的な業種で言うと、宿泊業や飲食サービス業、娯楽業や学習支援業は、三年以内に辞めていってしまう人が半数近くに上っています。厚生労働省が出しているデータなので、ある程度の信頼性はあるでしょう。三年以内に半数が辞めるというのは、他ではあまり見かけないレベルです。サービス業はアルバイトやパートの割合も多いですし、簡単に業界内で転職もできます。そういった要素も絡んで数字が高くなっているのかもしれません。
逆に厚生労働省のデータで定着率が高くなっているのは、電気・ガス・熱供給業に水道業です。大手インフラ企業への安定した就職が基本となるので、退職者の数も少なくなっているわけです。
離職率が高い業界とそうでない業界を紹介しましたが、何故離職率が高いのか、離職率についての考察など【離職率を徹底分析】を読んで参考にしてみてください。